口角炎とは?
口角炎(こうかくえん)とは、口の端(口角)が炎症を起こして、赤くなる・切れる・しみる・痛む といった症状が出る状態のことです。
誰にでも起きやすく、繰り返すことも多い病気です。
口角炎の主な症状
- 口の端が 切れる
- 赤く腫れる
- ヒリヒリ・しみる
- 口を開けると痛い
- かさぶたができる
- 笑ったり食べたりすると割れる
原因は大きく2種類
① 乾燥や刺激によるもの(非感染性)
- 唇の乾燥
- 舌や唇をなめる癖
- マスクの摩擦
- よだれがつく(乳幼児・高齢者に多い)
- 口を大きく開ける動作の繰り返し
➡ 皮膚が切れ、それをなめることで悪化しやすい。
② 菌による感染性の口角炎
特に多いのが
- カンジダ(カビ)
- 黄色ブドウ球菌
疲れ・免疫低下・ビタミン不足・口内の湿気が多いと増えやすく、炎症に。
口角炎が起こりやすくなる要因
- ビタミンB2・B6の不足
- 鉄欠乏
- 乾燥した季節
- マスクの長時間使用
- 口呼吸
- 歯並び・義歯が合っていない
- 糖尿病・アトピーなど体質的な要因
ケア・治療法
- 自宅でできること
- 口角にワセリンなどの保湿剤を塗る
- 唇をなめる癖を避ける
- ビタミンB2・B6を含む食品を摂る
(レバー、卵、納豆、魚、ほうれん草など) - 刺激のある食べ物(辛い・塩辛い)を避ける
- 医療機関での治療
原因に応じて
- ステロイド外用薬(炎症を抑える)
- 抗真菌薬(カンジダの場合)
- 抗生物質の軟膏(細菌性の場合)
- ビタミン剤の処方
など。
受診した方が良い場合
- 1〜2週間以上治らない
- 繰り返す
- 痛みが強い
- 白っぽい物がつき、カンジダが疑われる
- 口角以外にも症状が広がる