酸蝕歯にご注意ください！

「酸蝕歯」という言葉、聞いたことがあるでしょうか？

近年、食生活の変化や生活習慣の変化によって、若い世代を中心に増えてきている歯の病気です。

 

【酸蝕歯とは？】

酸蝕歯とは、歯の表面が酸によって溶けてしまう病気のことです。

歯の表面のエナメル質は体の中でもっとも硬い組織ですが、酸に長時間さらされると溶けてしまい、歯が薄くなったり、しみたりするなどの症状が現れます。

 

【なぜ酸蝕歯になるの？】

・酸性の飲み物: 炭酸飲料、スポーツドリンク、果汁飲料など、酸性の強い飲み物を頻繁に飲むこと

・酸性の食べ物: 柑橘類、梅干し、酢など、酸性の強い食べ物を食べること

・胃酸: 逆流性食道炎などで胃酸が歯にかかること

・口呼吸: 口呼吸は口の中を乾燥させ、酸に弱くします

 

【酸蝕歯が進むとどうなるの？】

・歯の表面が薄くなる: 歯がすり減り、見た目が悪くなります

・歯がしみる: 冷たいものや熱いものがしみるようになります

・歯が欠ける: 歯が弱くなり、欠けやすくなります

・虫歯になりやすくなる: エナメル質が溶けると、虫歯になりやすくなります

 

【酸蝕歯を防ぐには？】

・酸性の飲み物を控える: 特に就寝前や空腹時の摂取は避けましょう。

・酸性の食べ物を食べる際は、水でうがいをする: 酸を中和する効果があります。

・歯磨きを正しく行う: フッ素配合の歯磨き剤を使い、丁寧に歯を磨きましょう。

・定期的に歯科医院を受診する: 早期発見・早期治療が大切です。

 

【酸蝕歯の治療】

酸蝕歯の治療法は、歯の損傷の程度によって異なります。

・初期段階: フッ素塗布やシーラントなど、歯の表面を強化する治療

・進行した状態: レジンやセラミックなど、失われた歯の組織を補う治療

 

【まとめ】

酸蝕歯は、生活習慣を少し変えることで予防できる病気です。

 歯の健康を守るために、ぜひこれらの予防策を心掛けましょう。