パルスオキシメータの家庭での正しい使い方
パルスオキシメータ(クリップタイプ)をご家庭で使用する際は、測定結果の精度を高めるために、いくつかの重要なポイントと注意点があります。
正しい測定方法
安静にする
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- 測定の1〜2分前から楽な姿勢で座り、呼吸が安定するように深呼吸をして安静な状態を保ちましょう。運動直後は避け、呼吸や心拍が安静時に戻っていることを確認してください。
指の準備
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- 測定する指先にマニキュア、ジェルネイル、付け爪がないことを確認し、あれば落とします。これらは光の透過を妨げ、測定結果に影響を与える可能性があります。
- 手指が冷たいと血流が悪くなり、正確な測定ができません。手を温めて血流を良くしてから測定しましょう。
装着と測定
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- クリップタイプのプローブを指の爪を上に向けて奥までしっかり挿入します。
- 装着した指や腕は、測定中に動かないように机などに置いて静止させましょう。体動はノイズの原因となり、測定値が不安定になります。
- 電源を入れ、測定が開始されたら、20秒から30秒程度、数値が安定するまで待ち、安定した値を読み取って記録しましょう。
測定値の確認
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- 通常、**SpO2(酸素飽和度)とPR(脈拍数)**が表示されます。
- 一般的な標準値はSpO2が**96%〜99%**です。値が95%以下の場合は深呼吸をして再度測定を試み、それでも低い場合や症状に変化がある場合は医療機関に相談しましょう。
測定時の主な注意点
- 外部の光を避ける: 太陽光の直射日光や強い蛍光灯の光などは、測定結果に影響を与える可能性があるため、避けて測定しましょう。
- 繰り返し測定: 1回の測定値で判断せず、繰り返し測定して安定した値を確認することが大切です。
- 長時間連続使用の制限: スポット測定用(フィンガーチップ型)は、長時間の装着を意図していません。同じ指での連続使用は30分程度を上限とするなど、製品の取扱説明書を確認しましょう。
- 自己判断しない: 測定値はあくまで目安であり、病気の診断や治療の判断は医療専門家が行うものです。測定値を安易に自己判断しないようにしましょう。