骨質って何?骨粗しょう症の新しい注意点
骨質とは骨の密度だけでなく、骨の成分や構造など骨の質そのものを指します。
骨は単にカルシウムでできているだけでなく、コラーゲンなどのタンパク質や、様々なミネラルが複雑に組み合わさってできています。
この複雑な構造が、骨の強度や柔軟性を決めているのです。
【なぜ骨質が大切なの?】
これまで、骨粗しょう症といえば「骨密度が低い」ことが主な原因と考えられてきました。
しかし近年、骨密度が高い人でも骨折してしまうケースが増えてきています。
これは骨密度だけでなく、骨質も骨の健康に重要な役割を果たしていることを示唆しています。
骨質が低下すると骨はもろくなり、小さな衝撃でも骨折しやすくなってしまいます。
【骨質の低下を防ぐには?】
骨質を維持・改善するためには、以下の点に注意することが大切です。
・バランスの取れた食事: カルシウムだけでなく、ビタミンD、K、マグネシウムなど、骨の形成に必要な栄養素をバランスよく摂取しましょう。
・適度な運動: 筋力トレーニングやバランス運動は、骨を刺激し、骨密度だけでなく骨質の改善にもつながります。
・日光浴: ビタミンDの生成を促し、カルシウムの吸収を助けます。
・禁煙: 喫煙は骨の吸収を促進し、骨質を低下させる原因となります。
・定期的な健康診断: 骨密度検査だけでなく、骨質の状態を評価できる検査を受けることも検討しましょう。
【骨粗しょう症の新しい注意点】
骨粗しょう症は、単に骨密度が低いだけでなく、骨質の低下も深く関わっていることが明らかになってきました。
そのため骨粗しょう症の予防・治療には骨密度だけでなく、骨質の改善も視野に入れる必要があります。
【まとめ】
骨質は、骨の健康にとって非常に重要な要素です。
骨密度だけでなく、骨質にも目を向けることでより効果的な骨粗しょう症の予防・治療が可能になります。